低い声はどのようにしたら出すことができますか?

おはようございます、タツミです。

 

今回の質問はこちらです。

 

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私は地声が高くて、低い声があまり出せません。
私自身は将来、少年役などをやってみたいのですが、
少年と言うより少女っぽくなってしまいます。
低い声はどのようにしたら出すことができますか?
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という、狐珀さんからの質問です。
ありがとうございます。

 

声の高低に関しては、ある程度の発声技術でカバーできますが、
少年声に聞こえるかどうかは声質による部分もあります。

 

最近、声の出し方に関する質問を受けることが多いのですが、
その人の実際の声を聞いてみないことには、
的確なアドバイスや回答ができません。

 

なので、「一般的な回答」になってしまうことを前提にお読みください。
※質問の内容的に専門的な話になるので、小難しい話になることは予めご了承ください。

 

まず、第一に「人は低い声を出すのに限度がある」
ということを知っておいてください。

 

高い声はある程度きたえることで出せるようになりますが、
低い声は、鍛えても出にくいものです。

 

無理に低い声を出そうとすると、力んで喉を痛める原因にもなるので、
出ないのであれば、無理に出さないことをオススメします。

 

さて、低い声を出すには、胸で共鳴させると良いです。
発声の専門用語で表現するならば、
チェストボイスと呼ばれるものになります。

 

チェストボイスは、いわゆる地声にあたるものなのですが、
女性の中にはチェストボイスでなく、
ミドルボイスやヘッドボイスを使って話す人もいます。

 

つまり、「地声」ではなく、普段から「裏声」で話しているということです。

 

そうなると、低い声を出すためのチェストボイスが使われず、
高い声は出せるが低い声は全然出せない、という人が出てきます。

 

そういうタイプならば、
チェストボイスを作るところから始める必要があります。

 

リップロールの動画で紹介したような音階トレーニングで発声練習をして、
低い音から高い音まで使うようにしましょう。

 

その際にチェストボイスにしやすい「ゲ」の音で練習すると良いです。

 

今回は、ある程度専門的な回答になってしまいましたが、
大切なことは、「声を作ること」よりも
「きちんと演じること」です。

 

その基本的なことを忘れないように
気をつけてくださいね。