おはようございます、タツミです。
今回の質問はこちらです。
———————————————-
私は地声が高くて、低い声があまり出せません。
私自身は将来、少年役などをやってみたいのですが、
少年と言うより少女っぽくなってしまいます。
低い声はどのようにしたら出すことができますか?
———————————————–
という、狐珀さんからの質問です。
ありがとうございます。
声の高低に関しては、ある程度の発声技術でカバーできますが、
少年声に聞こえるかどうかは声質による部分もあります。
最近、声の出し方に関する質問を受けることが多いのですが、
その人の実際の声を聞いてみないことには、
的確なアドバイスや回答ができません。
なので、「一般的な回答」になってしまうことを前提にお読みください。
※質問の内容的に専門的な話になるので、小難しい話になることは予めご了承ください。
まず、第一に「人は低い声を出すのに限度がある」
ということを知っておいてください。
高い声はある程度きたえることで出せるようになりますが、
低い声は、鍛えても出にくいものです。
無理に低い声を出そうとすると、力んで喉を痛める原因にもなるので、
出ないのであれば、無理に出さないことをオススメします。
さて、低い声を出すには、胸で共鳴させると良いです。
発声の専門用語で表現するならば、
チェストボイスと呼ばれるものになります。
チェストボイスは、いわゆる地声にあたるものなのですが、
女性の中にはチェストボイスでなく、
ミドルボイスやヘッドボイスを使って話す人もいます。
つまり、「地声」ではなく、普段から「裏声」で話しているということです。
そうなると、低い声を出すためのチェストボイスが使われず、
高い声は出せるが低い声は全然出せない、という人が出てきます。
そういうタイプならば、
チェストボイスを作るところから始める必要があります。
リップロールの動画で紹介したような音階トレーニングで発声練習をして、
低い音から高い音まで使うようにしましょう。
その際にチェストボイスにしやすい「ゲ」の音で練習すると良いです。
今回は、ある程度専門的な回答になってしまいましたが、
大切なことは、「声を作ること」よりも
「きちんと演じること」です。
その基本的なことを忘れないように
気をつけてくださいね。