おはようございます、タツミです。
あの先生は○○って言ってたのに、
この先生は××って言うんだけど、
どっちが本当なの?
演技のレッスンを受けていると
度々こういうことが起こります。
専門学校や養成所では、
通年で同じ講師から教わるところと、
様々な講師から教わるところとがあります。
同じ講師から教わる場合には、
そんな心配はいらないのですが、
いろいろな講師から学ぶ場合には、
何が正しいのかわからなくて、
混乱してしまうこともあります。
これは、演技観と演技論の違いによります。
その講師がどんな演技観を持っていて、
どんな演技論を使うのかによって、
ダメ出しの仕方、ディレクションの取り方、
演技の教え方が変わってきます。
僕はこう割り切ったらいいと思うのです。
この人の言っていることややり方は、
自分に合っているのかどうか。
合うか、合わないかは、本当に人によります。
このブログでは、僕の演技観と僕の演技論の元に
みなさんに演技についてお伝えしています。
ですが、これが合うか合わないかは、人によります。
例えば、「ラーメンが好き」だとしても、
同じお店の同じラーメンが好きということは
少ないですよね?
ラーメンと言っても、塩ラーメンなのか、
味噌ラーメンなのか、豚骨ラーメンなのか、
という好みの種類もありますし、
同じ種類のラーメンでも、
「俺は○○のラーメンが好き」
「いや、僕は××のがうまいと思う」という感じで、
バラバラになりますよね。
好みの問題、つまりは、
その人に合っているのかいないのかということです。
演技も同じです。
だから、言っていることが真逆になることがあるのです。
演技というものに「絶対的な一つの正解がある」
と考えている人は、この点で混乱してしまいます。
演技には
「絶対的な一つの正解」というものはありません。
絶対的な一つの正解があるのだとしたら、
世界にこんなに無数のやり方はありません。
そして、無数のやり方があって
それぞれのやり方でうまくいく人がいるのですから、
その事実だけみても、
「絶対的な正解を求めること」が、
いかに無意味かという証明にもなるでしょう。
つまり、講師が教えていることが
「あなたに合わない」ということもあります。
合わないなら、「合うやり方や考え方を模索する」
ということも大切なことです。
講師によって、演技観も演技論も違います。
あなたに合った演技観と演技論を持つ講師を見つけ、
そのやり方を身につける方が、
合わないところでずっともがくよりも
はるかに効率的です。
合うか、合わないかは、好みの問題でもありますが、
やらずに「合わない」と
決めつけることはしないでください。
100%取り組んだ上で、「合わない」と判断するのか、
「合う」と感じるのか、「一つのやり方として使える」と思うのか。
いずれにしても、取り組んでみないことには
判断はできません。
やりもしないで「それは俺には合わないかな」
と判断してしまうのであれば要注意です。
演技観と演技論の違い、
それはこの2つの質問で見えてきます。
あなたはどんな演技をしたいですか?
その演技をするためにはどんな方法を取りますか?
最終的には、自分自身にあった演技観と演技論を見つけ、
それを元に自分自身で取り組めるようになります。
そのためにも、いろいろなやり方があり、
いろいろな考え方があると、知ることが大切です。