おはようございます、タツミです。
「セリフはすらすら読めるのにイマイチなんです…」
「どうしたらもっとうまくなるんでしょうか…」
そんな質問をいただくことがあります。
今回はセリフを”うまく読む”よりも”演技をする”ということに
重点を置いてお話していきます。
”うまく読む”から”演技する”へのシフトチェンジ
声優を目指している人、いろいろ勉強をして
それなりに演技の経験をしてきた人、
いろいろな人がいると思いますが、
「セリフはうまいのに何も伝わらない」
といわれたことはありませんか?
この原因は「セリフ表現の型」になってしまっているからです。
これを突破するために必要なことは2つあります。
- セリフの背景を考える
- セリフを双方向のコミュニケーションにする
順番に見ていきましょう。
1.セリフの背景を考える
セリフを考えるとき、
「どんな感情なのか」
「そのためにどんな言い方をするか」
ということを意識する人が多いです。
ですが、そのセリフの「背景」まで考える人は
少ないのではないでしょうか。
逆に言えば「背景」を理解していないから、
「型」でしか表現できなくなっているとも言えます。
なぜそのセリフを言うのか?
それで何をしたいのか?
またセリフをかける相手をどうしたいのか?
これらの「背景」が見えてこないと、
セリフはただ「言うだけ」のものになってしまい、
「演技する」という段階にまでいきません。
まずは、セリフの言い方を考える前に
「背景を考える」ということをしてみましょう。
2.セリフを双方向のコミュニケーションにする
セリフを「どう言うか」というのは、
セリフを「アクション」として捉えているからです。
実際のところ、セリフは「リアクション」なのです。
- 相手から何かを言われた
- 自分に影響を与える出来事が起こった
だから、あなたは「セリフを言う」のです。
それはリアクションです。
つまり、セリフを言うための「何か」があり、
それを「受け取った」ことにより、
あなたは「影響を受けて」
「セリフを言う」という仕組みです。
つまり、あなたは何かを受け取り、
そのため何かを発するという
「双方向」のやり取りが必要になります。
それには「自分のセリフだけを考える」ということではいけません。
相手のセリフについても考える必要があります。
そして考えることとは別に「感じ取る」ということが必要です。
そういう意味で「双方向のコミュニケーション」は
セリフに限らず、演技をするときに重要なことになります。
今回のまとめ
セリフを”うまく読む”という意識から
”演技をする”という状態にシフトチェンジするために必要なことは
- セリフの「背景」を考える
- セリフが双方向のコミュニケーションにする
という2点です。
是非、次回から意識してセリフを言ってみてください。
【あとがき】
全国で梅雨入りしましたね。
ジメジメして嫌な季節になりましたが、
「雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ」で
元気よくがんばっていきましょう!
それでは、ここまで読んでいただき、
ありがとうございました!