演技上達の秘訣は○○をしないこと!

おはようございます!

 

演技に才能はいらない!
あなたの「演技の壁」をぶち壊す
アクティングディレクターのタツミです。

 

僕のレッスンでは基本低に
「セルフコーチング禁止」を掲げて、
実技をしてもらいます。

 

セルフコーチングって、何?

という方ばかりだと思うので、
説明しますね。

 

セルフコーチングとは?

セルフコーチングというのは、

「自分で演じながら、
自分の演技を評価しようとすること」

です。

 

あ、今ちょっと噛んじゃった…
感情がうまく乗ってない…
もう少し低い音が使いたかった…

 

そうやって演技をするときに、
自分の演技を意識してしまうこと
僕は「セルフコーチング」と呼んでいます。

 

自分自身で、自分の演技を指導しようとする、
だから「セルフコーチング」です。

 

これを「禁止した理由」は大きく3つあります。
1.意識が自分に向きすぎて、演技が相手に届かなくなる
2.自分のミスに気を取られて集中が切れる

 

3つめは後でお話ししましょう。

 

 

1.意識が自分に向きすぎる

 

セルフコーチングをすると、
必然的に意識を自分に向けることになります。

それによって、演技がブレてくるのです。

 

 

基本的に、演技は「相手」がいます。

 

相手に意識を向けるべきところで、
自分に意識を向けていると、
・セリフが掛からない
・全てを出し切れない
という弊害が出てきます。

 

つまり、「100%の演技にならない」のです。

 

 

2.自分のミスで集中が切れる

 

「やろうとしたことができない!」ということは
本人にとっては、相当な動揺があります。

 

その動揺のせいで、その後の演技がブレてしまいます。
・セリフに覇気がこもっていない
・棒読みになる
・明らかにただセリフをなぞっているだけになる

 

そして、最悪の場合には
・自分から演技をやめてしまう
ということになります。

 

少し考えてみましょう。

 

大御所声優さんと一緒になったとして、
例えば「ドラゴンボール」のような現場で。

 

「セリフコーチング」が原因で、
マイク前で「演技をやめる」ということが、
どれくらいのことか想像できますか?

 

映像の現場でも、
「カットが掛かるまで、芝居を続ける」が
役者にとっては当たり前です。

 

そのカットを「役者」がかけてしまうというのは、
現場で一番してはいけないことです。
※実際には「わざと」カットさせる
ということもあります。

 

セルフコーチングを禁止した3つ目の理由

そして、3つ目は、
「演技を観てくれる人は、目の前にいる」ということです。

 

レッスンなら講師が、
現場なら演出や音響監督が、
必ずあなたの演技をみています。

 

その状況で「100%を出す努力」ではなく、
「自分の演技に意識を向けている」ということは、
相手を信用していないということです。

 

もしくは、「この人はどんな演技が気にいるだろうか」
と探っている状態です。

 

そんな状態でダメ出しをもらっても、
100%の演技でなければ、意味がありません。

 

100%の演技で臨んで、ダメ出しをもらうから、
成長していけるのです。

 

自分に意識が向いた中途半端な状態では、
ダメ出しをもらっても、
中途半端なダメ出しになっていきます。

 

自分をきちんと成長させるためにも
「セルフコーチング」はやめた方がいいでしょう。