プロになるために超えなければならない「省エネ」の壁

おはようございます!

 

演技に才能はいらない!

あなたの「演技の壁」をぶち壊す

知識と技術で教える演技講師!

アクティングディレクターのタツミです。

 

 

タイトルにもあるように今回のテーマは

「省エネからの脱却」です。

 

 

演じるときのエネルギー

 

プロとそうでない人の差を明確に感じるのが

「エネルギーの差」です。

 

 

熱量ともいいますね。

その差が圧倒的に見えるのです。

 

 

それは単に声のボリュームという問題ではありません。

 

 

感受性というアンテナの感度を上げ、

全身の身体のエネルギーと、

心と感情のエネルギーを使い、

全身全霊で演じる。

 

 

それができるかできないか、なのです。

 

 

プロになるための一歩とは

 

プロになるというのは、そういう領域に

足を踏み入れるということです。

 

 

僕はこの話をするときに

よくF1ドライバーに例えて話します。

 

 

レッスンに参加している方や、

長く僕のメルマガを取っている方は

聞いたことがあるかもしれません。

 

 

でも、これは本当に大切なことなので、

改めて考えてみてください。

 

 

養成所や専門学校は、

自動車学校のようなものです。

 

自動車学校では、交差点で曲がるとき、

徐行しろと言われます。

 

 

交差点を曲がるのに減速して

時速10~15kmくらいにして

ゆっくりと曲がっていきます。

 

これが一般人の運転です。

 

 

ではF1ドライバーはどうでしょうか?

 

時速100kmを超えるスピードで

サーキットのコーナーへ突っ込んでいきます。

 

 

決して徐行にまで減速してから

曲がっていくのではありません。

 

 

アクセルを全開にして、

エンジンをフルスロットルにして、

走り抜けていきます。

 

 

これが、「プロの条件」です。

 

 

人間は機械ではないので、

そうやってエンジンをフルスロットルにしていると、

どんどん出力が、馬力が、

エネルギーが上がっていきます。

 

 

初めは全然エネルギーが足りなかったとしても、

次第に出せるようになっていきます。

 

 

エンジンも成長するのです。

 

 

プロの声優さんが、

楽々とセリフを言っているように見えますが、

それはエンジンの馬力が高くなっているからです。

 

 

時速100kmで悲鳴をあげる軽自動車のエンジンで

時速80kmで走るのと、

時速300kmまで出るF1のエンジンで

時速80kmで走るのとでは、

大きな違いがあります。

 

 

プロが楽に見えるのは、

長い訓練の中でエンジンの馬力を上げ、

エネルギーをたくさん出せるように

なっているからです。

 

 

周りからは楽に見えたとしても、

本人が使っているエネルギーは

尋常ではありません。

 

 

普段生活する中で、

そんなにエネルギーを使うことはありません。

 

 

ですから、意識しておかないと、

どんどんとさび付いていってしまいます。

 

 

出せるときには、全力で出す。

 

それは、稽古でも日常でもそうです。

 

出せるときにも抑え込む必要はありません。

 

 

常に磨き続けること

 

生徒の一人と帰り際に話をしていたときです。

「僕だってまだまだ省エネだって言われるんだよ」

と話していたところ

 

「タツミさんでも省エネって言われるなら

私なんて何もしていないのと一緒です」

というようなことを言っていました。

 

 

300km/h出せるエンジンで

80km/hを出すのは、

全体の30%弱の力でいいのです。

 

 

じゃあ、100km/hしか出せないエンジンで

同じ割合の力で走ったとしたら、30km/hです。

それは一般道を走るならOKですが、

サーキットを走ることを考えたら話しになりません。

 

 

プロの現場はサーキットです。

 

 

F1ドライバーも

普通の一般道の運転をするときもあれば、

サーキットで全力で走ることもあります。

 

 

僕らが日常生きていくことと、

演技をすることと、

似たような環境にあります。

 

 

さて、あなたはプロになりたいのですよね?

サーキットを走りたいのですよね?

 

そうしたら、もっと

エネルギーを使って生きていきましょう。