声優にとっての「言葉」の重要性について

はようございます、タツミです。

 

みなさんは普段どんな言葉を話していますか?

 

自分自身が話している言葉に

どれくらい敏感になっていますか?

 

声優という職業、俳優という職業は、

この言葉にとても気を使う仕事です。

 

普段の自分の言動がスキャンダルに発展する

という意味ではありません。

 

 

演じるときには、台本に書かれたセリフを話すことになりますが、

とても大切なことを忘れている人が多いのです。

 

それは…

「その登場人物にとって知らない言葉は出てこない」

ということです。

 

 

本に書いてあるものを読むとき、

漢字を見ればだいたい読み方はわかるので

意味を調べずにセリフとして読む人がいます。

 

もちろん、それでいいという人もいるでしょうが、

僕は「知らない言葉があるなら調べるべき」と思っています。

 

 

普段みなさんがおしゃべりをしているとき、

自分自身が意味を知らない言葉は

絶対に会話の中では使わないのです。

※オウム返しや文字を読む場合は別です。

 

語彙力やボキャブラリーという言葉は、

その人がどれくらいの使いこなせる言葉があるか

ということを意味する言葉です。

 

「あいつボキャ貧だよね」なんて言葉を

ツイッターで見かけますね。

 

 

葉の意味、定義を知らないでセリフを言うということは、

自分が演じる登場人物として「生きていない」という

一つの悪条件になります。

 

声優にとって「言葉」は

ある意味では「仕事道具」であるとも言えます。

 

道具の使い方を知らずに、

その仕事をするということはなかなか考えにくいことです。

 

板前が包丁の使い方を知らない、

ドライバーが運転の仕方を知らない、

パティシエがオーブンの使い方を知らない、

 

仕事にならないのはイメージできますよね?

 

声優、俳優にとっては

「言葉の使い方を知らない」ということが

同じ状態を指す、と僕は思っています。

 

日本に生まれ、日本語で生活しているから

「自分は言葉を知っている」と思い込んでいることが多いです。

 

実はきちんと調べてみたら、

思っていた意味と全然違う言葉だった

なんてこともあるのです。

 

 

台本を読み、わからない言葉があったら調べる。

 

地味で地道な作業です。

 

すが、それを繰り返すことによって、

自分自身の語彙力も上がり、

台本を読む毎に調べる言葉は減っていきます。

 

 

なんとなくで読んでいたら、

台本を理解することなんてできません。

 

「国語力」「読解力」が声優には必要だ。

 

そう言われることが多いと思いますが、

国語力、読解力の前に「前提条件」として

「語彙力」「ボキャブラリー」があります。

 

それがなければ、国語力も読解力もないのです。

言葉を知らなければ理解することはできません。

 

 

英語ができない人は、

英文を読んでも理解できません。

 

文法理解という「国語力」ではなく、

英単語そのものを知らないという

「語彙力」の問題がほとんどです。

 

日本語も同じです。

 

文法理解や文章の構成理解などの「国語力」、

書かれている内容を理解する「読解力」の前に、

日本語の単語、言葉をどれほど知っているかという

「語彙力」がすべての根幹となっています。

 

今ではスマホで簡単に調べられる時代になりました。

わからない言葉があれば、すぐ検索することができます。

 

意味の曖昧な言葉、全然意味のわからない言葉、

いろいろな言葉があります。

 

毎日の生活の中でそういう言葉にたくさん触れているのです。

 

そういう言葉に出会ったときが、

成長の一つのチャンスです。

 

しっかりと言葉の意味を調べ、

使いこなす事ができるようになってください。