「想像力」を使って演じることによる2つの弊害

おはようございます!

 

演技に才能はいらない!

あなたの演技の壁をぶち壊す

アクティングディレクターのタツミです。

 

前回、「想像力」と「創造力」について

前置きがてら記事を書いてます。

まだ目を通していない方は

そちらからどうぞ!

 

【演技に必要な2つの「○○力」とは?】

 

想像力と創造力の違い

 

昨日のレッスンで、

ちょうど想像力と創造力について

触れたので板書を撮りました。

 

 

これだけ見ても、

よくわからないと思いますので、

簡単に解説していきますね。

 

想像力とは??

 

まず大切なのが「想像力」です。

 

前回も書いていますが、

想像力は「理解するために必要な力」であり、

「共感するために必要な力」です。

 

演じるという行程の中でも、

基礎部分として「想像力」というのが

とても重要になります。

 

想像力はインプットを助ける

 

この「想像力」は、

演じる行為そのものよりも、

 

台本を理解したり、キャラクターを理解したり、

シーンを理解したり、状況を理解したり…

 

そういった

インプットを助けるための力が想像力です。

 

頭の中で映像やイメージを

コントロールすることによって、

さまざまなことを組み合わせて

考えることができるのも、

想像力の力といえるでしょう。

 

想像力で演じることの弊害 その1

ここで一つ大切なことがあります。

 

想像力を演技で使っていると、

「頭の中のイメージ」で完結してしまうのです。

 

 

それでは、相手に何かを伝えるということが

困難になります。

 

まず、頭の中のイメージに意識が向くと、

実際にセリフを言うべき相手や

目の前の状況に対して、

反応が遅れたり、適切な反応が取れなくなります。

 

あなたは会話をしているときに

「あれ?この人今話し聞いてないよね?」

と感じたことはありませんか?

 

自分の話ではなく、別のことを考えていたり、

別のことに意識を向けていると

相手はそう感じるのです。

 

演技でも一緒です。

 

一緒に演技をしている演者や状況にではなく、

頭の中のイメージや台本の内容に意識が向いていると、

「目の前で起こっていること」に反応できません。

 

リアクションが取れない人、

一人で演じてしまう傾向にある人は、

頭の中のイメージや台本のことに

意識が向きすぎている可能性が高いです。

 

想像力で演じることの弊害 その2

想像力を使って演じることで

もう一つ重大な問題が発生します。

 

それは

「距離感が取れなくなる」

ということです。

 

イメージして頭に浮かぶイメージには、

物理的距離がありません。

 

ピンポイントで距離感を掴むはなく、

声の大きさのみ

距離感を表現しようとしてしまいます。

 

そうするとセリフのかける対象の位置もボヤけ、

誰に言っているのかわからなくなります。

 

一人でセリフをそれっぽくだけ言うだけなら

それでもいいでしょうが、

誰かとやり取りをするときに

「距離感が取れない」のは致命的です。

 

「それは相手にセリフが掛かってないよ!」

「セリフを投げずにちゃんと相手に届けて!」

そんなダメ出しを受けたことがある人は、

「想像力」を使って演じている可能性があります。

 

 

そうならないために必要なのが

「創造力」なのです。

 

次回は、この「創造力」について

お伝えしていきたいと思います。