知識と技術で教える演技講師タツミです。[/char] [char no=”5″ char=”考える人”]色んな声を出したいけど、あまり声を変えれません。
どうしたら色んな声が出せるようになりますか?[/char]
メルマガ読者の方からこんな質問をいただきました!
声優になりたいと思っている方は、いろいろな声を使って、魅力的に演技をしたいと思っていますよね?
この記事を読めば、声優に必要な発声についての知識が身につき、声の幅を広げるための発声トレーニングを実践することができます!
声を出すために必要な考え方とは?
腹式呼吸については別の記事でご説明していますので、今回はシンプルに「声を出す」ということに関してお話ししていきたいと思います。
まず、第一に「発声トレーニングは、筋トレと同じ」ということです。
筋トレというと「筋肉を増やしてムキムキになる」イメージがありますが、実は筋トレには2種類あるのです。
- 筋肉を鍛えて増やすトレーニング
- 神経を鍛えてコントロールするトレーニング
この2種類です。
発声に関して言えば、
- 発声のための体幹や下半身の筋力トレーニング
- 呼吸筋の柔軟なコントロール
- 発声関連筋の柔軟なコントロール
が必要になります。
[char no=”3″ char=”悩んでる人”]・大きな声を出したい
・いろんな声を出したい
・声が暗いから明るくしたい[/char]
このように声に関してもいろいろな悩みがありますが、基本的にはこの3つのポイントを意識してトレーニングできれば、あなたの声は魅力的になっていくのです。
悩んでいる人に共通しているのは「発声が重要」と認識しているけれど、
[char no=”4″ char=”混乱する人”]・何をしたらいいかわからない・自分にとっての理想の声がわからない
・発声トレーニングを続けられない[/char]
ということです。
今回はそんな人のために簡単で楽しく続けられるトレーニングをお伝えします。
発声が筋トレである以上、トレーニングの際に筋肉を意識すること、そして継続することがとても重要です。
「ブログを読んで終わり!」ではなく、ちゃんとそれを使ってトレーニングしていくことが何より重要なのです。
発声に関係している筋肉群について
「発声」と簡単に言っても、たくさんの筋肉が連動しあって初めて「声」になるのです。
まず、声になるための原音を発する「声帯筋」があります。
そして「輪状甲状筋」「甲状披裂筋」などがあります。
- 輪状甲状筋=高音、音程コントロール
- 甲状披裂筋=張りのある声、低く太い声
またこれに加えて、「喉頭懸垂機構」と呼ばれる筋肉が「引き上げ筋群」「引き下げ筋群」として数種類ずつ存在しています。
これらの多数の筋肉をバランスよく使い、初めて「多様な声」というのが出せるようになります。
声が変えられない、同じ声しか出せない理由とは?
同じ声しか出せないのは「いろんな声を出さないから」です。
日常生活では使う声は限られています。
普段から広い音域を使って、様々な音色を使って話すということは基本的にしません。
日常出している「地声」が一番鍛えられているのです。
それしか使わないので、他の声を出すための筋肉が「機能しない」のです。
つまり、筋肉はあっても「神経が信号をうまく送れていない」ということです。
これを解消するためには、「普段使わないような声を使って筋肉を機能させるために自覚させる」ということが必要になります。
これが声の幅を増やし、演技の幅を広げるための発声トレーニングです。
簡単で楽しく続けられる効果的なトレーニング方法
一番簡単なトレーニング方法は、「声真似をする」ということです。
普通は「似たような声質」や「売れっ子声優の真似」をすると思いますが、声の幅を持たせるために必要なのは「幅広さ」です。
普段真似ないような声質を真似るのが一番簡単に筋肉を機能させることができます。
※無理をしないことを前提に話しています※
クレヨンしんちゃんの「野原しんのすけ」やゲゲゲの鬼太郎の「目玉おやじ」のような特徴的な声を真似てみましょう。
また、実際に声を出さなくても「頭の中で声をイメージするだけ」でも筋肉を機能させるために効果があります。
実際人は声を使わなくてもしゃべろうとする意識だけで、声帯周りの筋肉を動かしているのです。
感覚の鋭い人なら、いろいろな音程の声を出そうとイメージしてみるだけで喉付近の筋肉が反応していることを感じるでしょう。
「出ないのは出さないから」
「出さないから出ない」
という悪循環が声の幅が広がらない原因です。
それを改善していくには「広げるためにいろんな声を出す」ことが一番効果的なトレーニングになるのです。
※無理をしないことを前提に話しています※
声を出すための筋肉群は非常に繊細です。
無理をすると変な癖がつくこともありますし、最悪痛めると声が変わってしまいます。
喉に違和感が出たり、少しでもキツイと思ったら、無理せずに止めてください。
まとめ
発声トレーニングは筋トレと同じ
- 発声のための体幹や下半身の筋力トレーニング
- 呼吸筋の柔軟なコントロール
- 発声関連筋の柔軟なコントロール
発声に関する筋肉群
- 声帯筋=声を出す元となる筋肉
- 輪状甲状筋=音程をコントロールする筋肉
- 甲状披裂筋=張りのある声を出す筋肉
→それを補助する筋肉として「引き上げ筋」「引き下げ筋」がある!
同じ声しか出ないのは、同じ声しか出さないから
→解決するためには声真似をすることが効果的なトレーニングとなる!
※ただし無茶は禁物!