演技で「動けない」「喋れない」ときの原因はコレ!

おはようございます!

 

演技に才能はいらない!
あなたの「演技の壁」をぶち壊す
アクティングディレクターのタツミです。

 

皆さんからいただいた
「質問」に関してお答えしていく、
タツミの一問一答をお届けいたします。

 

専用フォームからご質問いただいたものか、
過去個別で質問に回答したもののうち、
皆さんで共有したほうがよいものを
ピックアップして配信しています。

 

【質問フォームはこちら】

今回の質問はこちらです。

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高校1年の演劇部です。
私は今、次の公演に男の子役
(小学低学年くらい)で出ます。

 

でも動きが全くできなく、動こうとすると
変な動きになってると指摘されます。

 

どーすればいいでしょうか?
あと、『セリフ読んでる感』というのは
どーすればなおるんでしょうか?

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という、ご質問です。
ありがとうございます。

 

舞台で動けない理由

舞台経験が少ないと、
舞台で全く動けないということがあります。

 

ですが「経験がなくても」動ける人もいます。
その差はなんなのでしょうか?

 

まず、一つ目の理由としては、
舞台で動けない人の多くが、
台本のことやセリフのことで
頭がいっぱいになっています。

 

次はどんなシーンだっけ?
私のセリフあったっけ?
次誰のセリフだっけ?

 

演技しながらそういうことを考えていたら、
それだけで容量オーバーになってしまいます。
※セリフを読んでいる原因の一つでもあります。

 

どういうことか考えてみましょう。

 

みなさんは「左手で三角形を描き、
右手で四角形を描く」という
エクササイズをしたことはありますか?

 

バラエティ番組などでもたまに見かけるので、
やったことはないけど、知っている人も
多いのではないでしょうか。

 

これは、別々のことを同時に処理するのが
どれだけ難しいかを理解するのに
とてもよいエクササイズです。

 

続けていくうちに
どんどんわからなくなっていきます。

 

台本やセリフのことで頭がいっぱいになると、
これと同じことが起こっています。

 

同時に処理することができないので、
どちらも中途半端な状態になっているのです。

 

「台本とセリフのこと」「舞台で動くこと」
の二つが、エクササイズの三角形、四角形と
同じように作用しています。

 

だから、どちらも変になるのです。

 

舞台で動くための基本

舞台上で自然に動くために必要なのは、
「なぜ動くのか」という理由です。

 

人は理由なく動くことはほぼありません。

 

「全く動けない」「動いたら不自然」の
2つ目の原因はコレです。

 

その演じる人物が、何をしたいのかを
ちゃんと理解していますか?

 

それがわからないと
「意味のない動き」になります。

 

もちろんこれは「セリフ」も同じです。
何のために「動いて話すのか」を
しっかりと理解していないと

 

中身のない「意味のない動き」と
「ただ読んでいるだけのセリフ」
になってしまいます。

その人物は「何がしたい」のでしょうか?

 

例えば告白で考えてみましょう。
「気持ちを伝えたい」というとき、
どんな行動をしますか?

 

理由があるから動くのです。

 

ラブレターを書くかもしれないし、
一緒に下校して様子を伺うかもしれないし、
伝説の樹の下に呼び出すかもしれません。

 

「理由があるから動くのです」

 

セリフを間違えずに言うことが
演技ではありません。

 

かっこよく動けて、
それっぽくセリフが言えても、
演技とは言えません。

 

演技に大切なものはなんなのか、
もう一度過去のブログ記事などを見返しながら
考えてみてください。