演じるときの土台となる重要なある考え方とは??

僕が演じるときに大切にしていること、
演技指導をしているときに大切にしていることを
今日はコラムとしてお届けしたいと思います。

 

 

まず、最初に質問です。

 

「あなたは演技についてどう考えていますか?」

 

 

おはようございます!

 

演技に才能はいらない!
あなたの「演技の壁」をぶち壊す
アクティングディレクターのタツミです。

 

最近指導をしていても
なかなか「変化できない人」がいます。

 

もちろんそんなに簡単に変わるものでも
ないのは事実ですが、

 

「前のレッスンで変化したことも
次のレッスンでは戻ってしまっている」

 

というのは、とてももったいないです。

 

 

なぜなら、レッスンでまず行うのは、
「必要のない癖を取る作業」だからです。

 

【演技の基本は…】

僕は何度も言っていますが、
演技は「日常の延長」にあります。

 

日常行っていることがベースになるのです。

 

つまり、普段やらないであろうことは
演技でもやらないのです。

 

どうしても「演技」となると
みんな身構えてしまったり、
ちょっと声を変えてみたり、
かっこよく、可愛く見せようとしたり

 

いろいろと普段しないことをします。

 

普段行わないことをするのは、
「嘘」なのです。

 

そこで「いろいろしてしまうこと」は
固定観念や間違った教育による
「本人の癖」なのです。

 

まずは、それを取り除くことが
演技をきちんと身につける上で
大切なことなのです。

 

演技のトレーニングにおいて、
「できないことをできるようにする」より
「必要ない癖を取り除く」方が
かなりの割合を占めているのです。

 

【日常の”延長”という言い方】

じゃあ、普段していることをそのままでいいの?
という人もいると思います。

 

日常を見せられても、それはただの日常であって、
エンターテイメントにはなりません。

 

日常の”延長”であることが大切なのです。

 

日常ではなく、日常の延長というのは、
僕らが演じる物語が「非日常」であるからで、
そこには普通では起こりえないような出来事が、
短時間にたくさん起きます。

 

それによって、感情を大きく揺さぶるのが、
僕らの仕事でもあります。

 

つまり、日常よりもっと濃密に、
日常よりもっと高出力で
その世界を生きていかなければならないのです。

 

ベースは日常なのです。
それを高密度、高出力で演じることが
観客の感情に訴えかけるのです。

 

そのために必要なものは
内面もそうですが、
それに耐えられる土台です。

 

【表現のための基礎】

滑舌と発声が非常に大切である、
というのはみんなわかっていることです。

 

ここにもやはり、間違った教育と癖で、
使えなくなっているものがたくさんあります。

 

人は生まれたときには、腹式呼吸なのです。
それが通る声を出すために必要だからです。

 

赤ん坊はどんなに大きな声で鳴き続けても、
決して声が嗄れません。

 

本来は誰もがそうだったのです。

 

今はどうでしょうか?

 

成長していく過程で、
・環境上声を抑えざるを得なかった
・小さなころにうるさいと親に叱られた
・声の大きさでいじめられた
いろいろな要因で声が小さくなっていきます。

 

これも固定観念や、教育や癖の賜物です。

 

ですが、声優として
日常の”延長”を演じるためには、
高密度で高出力が必要なのです。

それには、土台となる「発声/滑舌」は
表現上、なくてはならないものです。

 

日常と同じようにボソボソと喋っていても、
人の感情を揺さぶるのは難しいです。

 

自分の内面にあるものを
しっかりと出すためにも、
声が出るようにしましょう。