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タツミタツミ

おはようございます!演技に才能はいらない!
知識と技術で教える演技講師タツミです。

悩んでる人

どんな役を演じても同じに聞こえてしまう…。
演じ分けるのがとても苦手…。

と疑問を抱えている声優志望者の悩みを解決できる記事になっています。

 

なぜなら、多くの声優志望者の「セリフ表現が変わらない」という状態には、この原因さえわかれば、その状況を効果的に解決することができます。

 

一人で何役も演じ分ける実力派声優となるために、この記事を参考にしてみてください。

 

この記事を読み終えたときには、あなたはどうしたら声で演じ分けることができるかについて、しっかりと理解することができるでしょう。



声の幅とは何をさしているか

声の幅をどうやって広げていくかという記事を以前に書いたことがありますが、(⇒声の幅を広げるには??)今回改めて声の幅について書いてみたいと思います。

 

声の幅というのは具体的には何を指しているのでしょうか?

声で演じ分けられるキャラクターの幅

 

声の幅とは「声で演じ分けられるキャラクターの幅」を指しています。

 

キャラクターの幅という観点でみると、声に幅を持つということがどういうことか見えてくるのではないでしょうか。

 

声の幅をつける3つのポイント

声の幅をつけようと意識するとき、大きなポイントとして下記の3つがあります。

  1. 声量
  2. 音程
  3. 声質(共鳴)

それぞれ、自在にコントロールできることで、様々なキャラクターを演じ分けることができます。

 

声量、音程、声質のそれぞれをコントロールできないと、キャラクターを演じ分けようとしても、コントロールできないため、不安定な表現になってしまいます。

 

声量は声量のトレーニングを、音程は音程のトレーニングを、共鳴は共鳴のトレーニングをそれぞれ行なっていくことで、それぞれの質を高めて行くことが、一番の近道です。

 

順番に見ていきましょう。



声量を鍛える

まずは声量からです。

 

これは「どれくらいのボリュームで発声できるか」ということです。

声の大きさだけではなく、小さい声でもどれくらいしっかりと出せるかということも含まれます。

 

そのためには俗にいう「腹式呼吸」での発声が不可欠です。

 

しっかりとお腹で呼吸を支えた上で発声することで、ハリのある声が出るようになり、声も大きく出せるようになります。

同じように、小さな声でもか弱い小さな声ではなく、小さな声でもしっかりと聞き取れる声を出すことができるようになります。

声量を鍛えるためのシンプルなトレーニング

 

声量を鍛えるために効果的なのは「足上げ腹筋」です。

 

 

通常の足上げ腹筋と違い、写真のような姿勢のままキープしましょう。

 

この状態で発声練習を行うことで、下っ腹で支えて声を出すことができます。

 

  • 普段からか細い声しか出ない人
  • 大声を出すときに喉に力の入る人
  • すぐに声が嗄れてしまう人

そういう人たちは、このトレーニングが効果的です。

 

オススメはこの状態で「外郎売」を行うことです。

声優修行の登竜門と言われるような「外郎売」を使って、発声も滑舌も同時に鍛え上げてください。

音域を広げる

 

次に意識するべきは音程です。

高い声から低い声まで幅広く声を使いこなすことができるのは、歌を歌うだけでなく、セリフでもとても重要なことです。

 

使える音域がせまいことで、音の選択肢もせまくなります。

セリフ表現のときに「棒読み」に聞こえる原因を多くは、使える音程が少なく、音域がせまいことが挙げられます。

 

そういう人は普段の発声練習の中で、声量をあげるトレーニングとは別に、音域を広げるためのトレーニングを行うと良いでしょう。

音域を広げるためのシンプルなトレーニング

音域を広げるために必要なことは、「いろんな音域で声を出す」ということです。

 

音域が狭いのは、普段から使っている音域が狭いからで、使う音域を広げたいなら、シンプルに使えばよいのです。

 

高音のトレーニングで使えるピアノロールを作成したので是非使ってみてください。

 

【高音トレーニング用:5トーン音階音源】

 

「あ」で発音すると喉の負担が大きいので、「まん」でやってみましょう。

同じように「もん」「にゃん」でもやってみると、声の出方が違うことに気づけると思います。

 

これを毎日1セット、約10分のトレーニングを続けていくだけで、音域は広がっていきます。



声質を変化させる=共鳴を変化させる

声質の変化、声の幅の大きなポイントとしては

「共鳴をどう変えるか」ということです。

 

人は共鳴を変化させることによって、

声質を変化させていきます。

 

いろいろな役を声で演じ分ける場合、

声の共鳴をどう変化させるかということが、

演じ分けるために必要なことになります。

 

 

全然声が変えられません…

 

 

そういう人は決まって、固定された共鳴です。

共鳴を意識的に変化させることができないのです。

 

それは演技力の問題ではなく、

単に発声の問題です。

 

声に幅を持たせるためには、

発声の観点から見て、共鳴を変化させる

トレーニングが必要になります。

簡単に行えるシンプル共鳴トレーニング

大きくわけると共鳴のポイントは5つあります。
※細かな共鳴は省きます

の5つです。

 

これらのうち、あなたは今どこを中心にして響かせていますか?

その共鳴のポイントをズラしたり、他の箇所と混ぜ合わせたりすることで、声質を変化させることができます。

 

まずはそれぞれの箇所に手をあてて、声を出したときに、手に振動が伝わるようにハミングをしてみましょう。

 

男性なら、胸はやりやすく、頭はやりにくいでしょう。

女性なら、鼻や頭はやりやすく、胸はやりずらいかもしれません。

 

それぞれの振動がしっかりと感じられるようになったら、今度は口から頭、頭から胸、胸から鼻など、共鳴の位置をハミングの途中からズラしていきましょう。

 

どんな順番でも構いませんし、5つのうちどんな組み合わせでも構いません。

慣れてきたらこの5つ以外にも共鳴させられるようになっていくでしょう。

 

そうなったとき、共鳴の違いによって声質が変化していることを実感すると思います。

 

まずは、5つの共鳴のポイントを実感し、好きに移動できるように共鳴のコントロールを身につけていきましょう。

 

 

その結果、いつの間にか声の幅は広がっています。

まとめ

・声の幅が指しているもの
→声で演じ分けられるキャラクターの幅のこと

・声の幅をつける3つのポイント
1.声量
2.音程
3.声質(共鳴)

・声量を鍛える
→足上げ腹筋の姿勢をキープしたまま、外郎売をやる

・音程を広げる
→記事内の音階音源を使って発声練習する

・共鳴を変化させる
→5つの共鳴ポイントを使いこなす
1.口
2.喉
3.胸
4.鼻
5.頭

→5つのポイントを自在に移動させる
→慣れたら5つ以外のポイントで共鳴トレーニングを行う

 

これだけのトレーニングを日課で行うことができれば、きちんと声の幅は広げることができるでしょう。

 

是非、取り組んでみてください。