知識と技術で教える演技講師タツミです。
・トレーニングをしたなら一緒じゃないの?
という疑問にお答えする記事を書きました。
この記事を読めば、何を意識すれば効果的にトレーニングができるか、また効果的にレッスンを受けることができるかということがわかります。
ただトレーニングして終わり、レッスンをして終わりではなく、一回一回のトレーニングやレッスンをより効果的に行えるようになります。
効果的にトレーニングするために意識するべき3つのポイント
効果的にトレーニングを行うために意識するべきポイントは
- 目的をもってトレーニングする
- 一つずつ取り組む
- セルフコーチングはしない
の3つです。
この3つのポイントを意識できるだけで、トレーニングやレッスンの効果は劇的に変わります。
もし、トレーニングやレッスンを受けていて、自分の成長がイマイチ感じられていないのであれば、意識すべきところがズレてしまっているかもしれません。
限られた時間でトレーニングやレッスンの効果を出すために、上記の3つのポイントを意識して取り組んでみてください。
それぞれに関して解説していきます。
目的を持ってトレーニングする
個人的にトレーニングをしたり、演技のレッスンを受けるときに大切なのは「目的を持つ」ということ。
- 何のためにそのトレーニングを行うのでしょうか?
- そのレッスンでクリアしたい課題はなんでしょうか?
- 何を得るために行なっているのでしょうか?
- どんな技能や能力を得たいのでしょうか?
トレーニングをしたり、レッスンを受けるときに毎回こういった目的を持って行なっていますか?
ただ何となくトレーニングする、ただ何となくレッスンを受ける…。
それでは効果的な成長は見込めません。
トレーニングの原理原則には「意識性の原則」というものがあります。
筋トレをするときに「どこの筋肉が動いているか?」「何のためにトレーニングしているか?」という意識を持つことで、トレーニングの効果があがるという原則のことです。
これは筋トレだけでなく、演技のトレーニングやレッスンでも当てはまる原則なのです。
毎回のトレーニングやレッスンで、「何を達成したいか」「何を身につけるために行うか」「そのために何を意識して取り組むか」ということをしっかりと実践していってください。
それだけであなたのトレーニングやレッスンでの成長を劇的に促すことができます。
一つずつ取り組む
これはレッスンに主に当てはまることですが「一つずつ取り組む」ということです。
レッスンや稽古をしているときに「ダメ出し」をたくさんもらうことがあります。
そういった時に「言われたことを全部意識する」ということをする人が多いです。
同時にいくつものことを処理しようとすることを「マルチタスキング」と言いますが、科学的にもマルチタスキングが効率を下げてしまうということが証明されています。
つまり、同時にいくつものことをやろうとするのではなく、一つ一つ確実に処理する方が効率が良いということなのです。
一つのことをうまく処理できないのに、あれもこれもと考えてしまっては、「全てが中途半端」になってしまいます。
一つのことが確実に身につくようにトレーニングをし、それを無意識にでもコントロールできるようにしましょう。
技能として身につき、無意識にでもコントロールできるようになったら、次のことに取り組むのです。
一つずつ、確実に身につけていきましょう。
欲張って同時にこなそうと思っても百害あって一利なしです。
セルフコーチングはしない
トレーニングやレッスンの間、自分で自分にダメ出しのはやめましょう。
この自分で自分にダメ出しをすることを「セルフコーチング」と言います。
自分自身で演技をしながら
- あ、ここはこうした方がよかった
- もっと怒った表現にしなきゃ
- あー、言われたこと忘れてた
なんて考えながら演技をしてしまうことを言います。
これは、自分自身の成長を妨げる諸悪の根源でもあります。
セリフコーチングを行うことで意識が自分に向きすぎてしまい、演技をかける相手役や周囲の環境への意識レベルが低くなってしまいます。
- 演技の熱量が足りない
- 適切なリアクションが取れない
- 相手にセリフが掛からない
- 演技中に素に戻ってしまう
そんな状態になってしまうのです。
演技で必要な集中や意識は、外に向けられたものです。
自分の内側に意識を向けてしまう「セルフコーチング」はやめましょう。
セルフコーチングをしないために
そうはいっても、一人でトレーニングするときなどは、自分で自分の演技を振り返らないといけません。
そういうときには「録音撮影しておく」ことで、防ぐことができます。
演技をしながら「セルフコーチング」をするのではなく、演技をするときには演技に集中し、あとから録音撮影したものをチェックして、振り返りを行うのです。
セルフコーチングを行うことも「一つずつ取り組む」で挙げた、マルチタスキングを起こしてしまう原因でもあります。
取り組むときには一つずつ、演技をするなら演技を、ダメ出し振り返りをするならダメ出し振り返りを。
これはセルフコーチングにも当てはまることなので、しっかり意識しましょう。
まとめ
- 目的を持ってトレーニングする
- 一つずつ取り組む
- セルフコーチングしない
1.目的を持ってトレーニングする
→何を達成したいか、何を身につけたいのか、意識することが大切
2.一つずつ取り組む
→マルチタスキングは効率下げ、吸収率を下げます。確実に身につけられるように一つずつトレーニングしましょう。
3.セルフコーチングしない
→意識が自分に向いてしまい、必要な外に向けられる意識を損なう。
→またセルフコーチングによってマルチタスキングになるため集中力も下がる
これらに注意して、効果的なトレーニングを行なっていきましょう!