知識と技術で教える演技講師タツミです。
・役作りがうまくできない…
そんな悩みを抱える方のために記事を書きました。
この記事には、キャラクターと役について、そして役作りをする上で必要な考え方をまとめました。
この記事を読めば、役作りをする上で何が必要で、どのように考えていけばよいかが理解でき、魅力的なキャラクターを魅力的に演じることができるようになります。
役作りをする前に知っておくべき2つのこと
役作りをする前に知っておくべきことが2つあります。
それは「キャラクター」と「役」についてです。
作品の登場人物を表す言葉として、「キャラ」という言い方も「役」という言い方も、どちらも使います。
ですが実際は、その言葉の意味を辿っていけば、別々のものを表しているということに気づくのです。
それもわからずに「役の履歴書」なんて書いても効果がないのです。
- キャラクターという言葉が何を意味するか
- 役という言葉が何を意味するか
これを理解して初めて、役作りに取り掛かることができるのです。
キャラクターとは
役作りにおいて、キャラクターとは「登場人物の性格、個性、特徴」のことを指します。
つまり、役作りをするためにキャラクターを考える場合
- その人物がどんな性格なのかを考える
- その人物にどんな個性があるかを考える
- その人物にどんな特徴があるかを考える
ということなのです。
これが「キャラクター」という言葉の意味していることです。
- ネガティブな性格なのか、ポジティブな性格なのか。
- 何が得意で、何が苦手なのか。
- 身体的な特徴はあるのか。
そういったこと全てが「キャラクターを中心とした役作り」になります。
俳優が役作りで体型を変えるというのは、「どんな特徴があるか」というポイントから考えたら当たり前のことなのです。
髪型や服装といったところから、その人物の職業も含めて「キャラクター」として表される範囲になります。
役作りをする上で、そういった「キャラクターのポイント」から考えるということはとても大切なことです。
役とは
役作りにおいて、役とは「その人物に割り当てられた役割、またその人物の置かれているポジション」を指します。
- 主人公
- ライバル
- ヒロイン
- 師匠
- 親友
などなど、同じストーリーの中に様々な役割やポジションが存在しています。
大切なことは、「同じ役割や同じポジションの人物は同じ作品の中には存在しない」ということです。
作品の中に「特定の役割を持った人物は一人」なのです。
そして、どの役にも作品上求められる役割や役目があります。
役作りをする上で「人物の割り当てられた役目や特定のポジション」という観点から考えることはとても大切です。
役作りをするための重要な3つのポイント
これまでの話をまとめると役作りというのは
- 人物の性格、個性、特徴を捉えること
- 人物の役目を理解すること
- 人物のポジションを把握すること
これらを満たした上で行うものであることがわかります。
キャラがブレているという人は、役割やポジションを把握していないために、別の人物の要素を含んでしまっている可能性が高いです。
役作りがうまくできない人は「とりあえず、役の履歴書を書く」という間違った手順を踏んでいる可能性が高いです。
役作りをするためには、「役作りでは何をする必要があるか」ということを知ることから始める必要があるのです。
その上で、台本から人物の分析と読解を行い、役作りをしていくというのが本来必要な手順なのです。
まとめ
・役作りをする前に「キャラクター」と「役」について理解すること
→キャラクター:人物の性格、個性、特徴
→役:人物に割り当てられた役目、特定のポジション
・役作りをするための重要な3つのポイント
- 人物の性格、個性、特徴を捉えること
- 人物の割り当てられた役目を理解すること
- 人物の特定のポジションを把握すること
このキャラクターと役について理解できれば、あなたの役作りはもっと精度高く、実用的なものになります。
役作りで問題を抱えている方、役作りがうまく行かずに悩んでいる方は、是非今回の記事を参考にして、もう一度役作りの土台から考えてみてください。