声優志望の多くが勘違い!?効果的な滑舌練習法とは?

 

 
タツミ
おはようございます!演技に才能はいらない!
知識と技術で教える演技講師タツミです。
 
声優志望
・え?これって実は間違い!?
・効果的な滑舌練習のコツは?

そんな悩みを持つ声優志望の方に向けて動画を作りました。

約7分の動画になっておりますので、是非御視聴ください。

 

動画の内容をそのまま記事にもしておりますので、サクっと読みたい方はブログでお楽しみください!

 

これを見ると、声優志望の方が勘違いして練習している方法の間違いを知ることができ、ライバルと差をつけられるだけでなく、どうしたらより効率よく滑舌を鍛えることができるかもわかるようになっています。

声優志望のよくある勘違い「早口言葉」は滑舌練習に効果的?

 

滑舌練習というと、多くの声優志望の方が勘違いするのは「早口言葉を練習すること」ではないでしょうか?

 

実はこれ、大きな間違いなんです。

滑舌がいいということは、スラスラと早口で喋ることではありません。

 

滑舌が良いというのは、日本語の発音が明瞭であるということです。

そのために必要なのは、早口言葉の練習ではないのです。

 

まず、落ち着いて考えてみてほしいのですが、普段の生活の中でそこまで早口に喋っていることはないと思います。

演技でいうセリフにしろ、ナレーションにしろ、明らかに普通では考えられないような早口で喋るものっていうのは、ほとんどありません。

 

つまり、大切なことは早口で喋る練習をするのではなく、普段通りのペースで、明瞭に丁寧に発音する練習をすることなのです。

 

逆に言えば、間違って早口言葉の練習をしていると、滑舌がどんどんと悪くなっていく可能性もあるので注意が必要です。

では、滑舌練習はどうしたら効果的なのかということについて3つお話ししていきます。

発音を明瞭にするために意識するべきこと

まず、初めに滑舌について再確認なのですが、滑舌というのは「発音の明瞭さ」を表す言葉です。

その「発音の明瞭さ」を意識する上で欠かせないものは、「母音」です。

 

日本語は、特殊な場合を除いて、すべての音に母音が含まれています。

つまり、母音の発音が乱れていると、それだけで滑舌は悪く聞こえるのです。

まず、滑舌を良くしたいと思うのであれば、母音の発音を意識して練習してください。

 

母音を発音を意識するということは、2つのことに注意するということです。

  1. 母音の口の形
  2. 母音の舌の位置

それぞれの図をみながら解説していきましょう。

1.母音の口の形

左側から順番に「い・え・あ・お・う」と口形が並んでいます。

 

「い」は一番横に長い口の形になり、「え」はそこから少し縦に口を開きます。

「あ」は、一番基本となる形で縦にも横にも大きく開く形になります。

「お」は、「あ」よりも細く縦に開く形になり、「う」は口をすぼめるようにして、あまり口を開きません。

 

これが基本的な母音の口の形です。

 

試しに「い」の口の形で「あ」と言ってみてください。

おそらく明瞭な音ではなく、少し曖昧な発音になると思います。

 

普段喋っているときも、このように口の形が曖昧になると発音も曖昧になり、結果的に滑舌が悪く聞こえてしまうのです。

 

2.母音の舌の位置

次は、舌の位置です。

 

これも口の形と同じように「い・え・あ・お・う」の順に変化していきます。

図の縦軸は口の開き方を表しており、横軸は舌の前後のどの位置で発音をしているかを表しています。

 

「い」は舌の前の方で発音し、「え」になるとそこから少し後ろの位置で発音します。

「あ」の発音は、一番舌がニュートラルに収まる位置で発音し、「お」はそのまま舌の根っこに近いくらい奥で発音し、「う」はそこから少し前に出た位置で発音します。

 

滑舌を練習するときには、口の形と舌の位置の2つのポイントを意識して、練習することで母音をしっかりと発音でき、滑舌を鍛える効果が高まります。

 

滑舌練習の効果を爆上げする2つのコツ

母音の発音を明瞭にする以外に、滑舌練習を行うときに意識すると効果的なコツが2つあります。

  1. ゆっくりと丁寧に練習する
  2. なるべく大きな声で練習する

この2つです。

 

そして、これによって「早口言葉を練習する」ということが効果的でないということの反証にもなっています。

1.ゆっくりと丁寧に練習する

例えば早口で「拙者親方と申すは~」とやっても、滑舌の練習としては効果的ではありません。

そうではなく、ゆっくりと丁寧に練習するようにしてください。

 

一音一音を丁寧に、一音一拍を意識して同じテンポをキープして行うことが、効果的な練習になります。

 

焦って早口で練習することのないように、初めは本当にゆっくりなところから始めて、しっかりと発音できるようになったら、少しずつペースを速くしていきましょう。

 

2.なるべく大きな声で練習する

そして次に意識することは大きな声で練習するということです。

腹式呼吸を意識して、なるべく大きな声で練習することが滑舌練習には不可欠です。

 

小さな声で練習しても、口先だけでしか喋らなくなり、返って舌が回らなくなるケースもあります。

また、口先で喋る癖がつくことにより、発声にも悪影響がありますし、マイク乗りの悪い声になってしまいます。

今日お話しした注意点を意識して、なるべく声の出せる環境でしっかりと練習するようにしましょう。

 

効果的な滑舌練習まとめ

声優志望の方が勘違いしている滑舌練習法である「早口言葉」の練習は効果的ではなく、返って滑舌を悪くしてしまう場合もあります。

滑舌とは「早く喋る」ということではなく、「日本語を明瞭に発音すること」を意味しています。

明瞭な発音のために欠かせないものが、「母音」です。

母音の口の形と、舌の位置をしっかりと意識して練習することが大切です。

そして、実際滑舌練習をするときには、「ゆっくり」「一音一拍を意識して」「大きな声で」行う必要があります。

 

これらを意識して練習することによって、あなたの滑舌はみるみる良くなっていきます!