演技が上手くなりたいなら嘘をつかないこと

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タツミ
おはようございます。演技に才能はいらない!
知識と技術で教える演技講師タツミです。

僕は演技講師だけではなく、声優ナレーターとして声の仕事をしたり、舞台俳優としてステージに立ったり、エンタメの会社を経営したりしています。

今回は「演じるときに嘘はつかない」というテーマお話ししていきたいと思います。

演技は「作り物」で成り立っているからこそ

昨日とある劇作家演出家の方と話してきて盛り上がったお話しから、やっぱりそうだよね!と意気投合したことを共有したいなと思います。

僕らが演技をするとき、そこには用意された台本があって、決められたストーリーがあります。

それが舞台なら照明や音響や大道具を使って「ここは地獄です」と言えば地獄になるし、「ここは天国です」といったら、天国になる。

そういう「作り物の世界である」という前提のもとに成り立っています。つまり、観客や視聴者は「そういうものである」という認識をもって、その上で作品を楽しんでくれるのです。

人の心が動かされるときというのは「その世界で本物を見た時」なのです。

作り物の世界を演じるときに、僕ら演者が「嘘をついたら」、それは演技ではなく嘘の上塗りにしかなりません。

セリフの嘘はすぐバレる

ここでいう嘘というのは、例えば「セリフを言う」ということも含まれます。

僕らは普段、しゃべる言葉を用意はしていませんし、相手が何を喋るのかも知りません。その状態で会話をし、コミュニケーションを取っています。

僕らはすでに決められているセリフを「さも、その瞬間初めて思いついたように喋る」という技術が必要ですし、「その瞬間初めて聞いてリアクションする」という技術が必要です。

セリフをセリフとして言ってしまったら、それは嘘なのです。

僕らは普段のコミュニケーションでも、そういう言葉の機微に関しては、結構敏感に察するのです。だから、「セリフ」を「セリフ」として捉えて技術でコーティングしたとしたら、きっと綺麗に聞かせることはできるでしょう。

それが「コミュニケーション」として相手に届くか、刺さるか、というのは別の問題です。

演技の例外は考えない

感情表現も同じです。演技になると途端に感情を「表現しよう」として、一生懸命感情を出そうとしますが、周りを観察してみて、そんなに感情を出している人はいますでしょうか?

感情を「出そう」「表現しよう」としたところに、すでに「嘘」が混じっているということに気がつきますか?

こういう「普段やったらおかしいよね?」っていうことを、演技だと「演技だから」という理由でやってしまうことって結構多いんです。

嘘が混じるポイントってたくさんあるんです。先日もレッスンで「リアクションちゃんと取ってね」ってダメ出しをして、全然変わらなかったので、どこが嘘なのか指導しました。みんな普段無意識でやっているから気づかないことなんですよね。

その無意識でやっていることを演技でもやらないと「嘘」になってしまいます。

嘘で塗り固めることを「演技」だと勘違いしないように、ちゃんと「演技」ができるようになってほしいなと思います。

今回は「演技をするときに嘘はつかない」というテーマでお届けしました。

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以上、タツミでした。バイバイ、またね