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知識と技術で教える演技講師タツミです。
今回は「声優になるために必要だと思う素質とは?」というテーマでお話ししたいと思います。
声優になるために必要な素質は「続けられること」
最初に結論からいうと僕はシンプルに「続けられること」だと思っています。
そうすると続けるために何が必要かという話になりますが、やる気とかモチベーションという話題にしようとする人がいます。
でも、僕は、やる気やモチベーションに頼っていては、続かないと思ってます。そんな簡単に続けられるほどの習慣化できるのであれば、もっとうまくやっているはずです。 だから、そこはやる気やモチベーションっていうものとはちょっと違うと思うんですね。 そこで僕が思うのは、「好きかどうか」というところです。
続けられる動機は「好き」という気持ち
続けられるかどうかは好きかどうかによる、ということです。
単純な話、アニメが好きな人はずっとアニメを見続けられるでしょうし、ゲームが好きな人はずっとゲームをプレイし続けられると思うんです。 それと同じだけの「好き」な気持ちを、声優になることにぶつけられるなら、きっと声優になることはできると思います。
その好きな気持ちを別の言葉に言い換えると、情熱かなと思います。 出典がどこかは忘れてしまったのですが、情熱という言葉を非常にわかりやすく答えてくれています。
情熱とは、苦労や困難があってもやり続けようとする気概のこと、です。
情熱を持って取り組むって、すごくむさ苦しい言い方になるので、もしかしたらウケはよくないかもしれない。
例えば、世界で活躍したイチロー。 彼はどうでしょうか?
もともと投手だったのに、野手に転向して、ホームランを打つ花形のバッターでなく、足で稼ぐプレイヤーとしてプロの一線で活躍し続けました。 転向するっていうのは結構大変なことですけど、それにめげずに、挫折することなく続けていくことで、メジャーでも活躍されていました。
それこそメジャーへの挑戦だって生半可なものではなかったはずです。言葉の違いも文化の違いも、体格の違いもあったはずですから。 それでもやり続けたというのは、いろんな人が使う「やる気」や「モチベーション」っていうものではないと思うんです。
情熱を持って、やり続ける
しつこくやり続ける力や意志。それは気分で上がったり下がったりするものではない、ずっと絶えず燃え続けている情熱なんじゃないかと思います。
僕が演技の勉強を始めてからもう20年が経とうとしていますが、今でも続けている人たちは、何かしら結果を出しています。
100人近く共に学んでいた同期の中で今でもこの業界で活動を続けているのは10%ほどです。
情熱を持って、やり続けること。
それができるかどうかが、僕は声優になるために必要な素質なんじゃないかと思います。
ちょっとクサい言い方になってしまうけれど、最後に質問です。
あなたは、声優という職業に情熱を燃やすことはできますか?