創造力を使うことで、演技の次元が変わる

おはようございます!

 

演技に才能はいらない!

あなたの演技の壁をぶち壊す

アクティングディレクターのタツミです。

 

 

「想像力」と「創造力」について

今回でラストの投稿です。

 

事前に2つの記事をお読みください。

【演技に必要な2つの「○○力」とは?】

【「想像力」を使って演じることによる2つの弊害】

 

演技で大切な創造力

 

演じるときに大切なのは、

「創造力」です。

 

ですが、「想像力」がなければ、

「創造力」も機能しません。

 

ですが、「想像力」だけでは

演じることは困難なのです。

 

創造力とは?

人によっては、

「思い込む力」「自己暗示」「信じる力」

なんて言ったりもしますが、

僕はそれを「創造力」と呼んでいます。

 

想像しているものを目の前に創り出す力

それが創造力です。

 

どういうことかというと、

絵描きのレイヤーのような形で、

実際に視界にイメージを重ねがけしていくのです。

 

創造力のイメージ図

 

例えば、こんな稽古場があるとします。

演じようとしているとあるシーンでは

ホテルのスイートルームが描かれています。

 

スイートルームを調べてみると

こんなイメージがありました。

 

これを実際の稽古場に創造すると…

 

 

こんな形で、実際に目にしている稽古場に、

イメージをレイヤーで重ねて

そこに「見えるようにする」のが創造力です。

 

もちろん、ただ見るだけでなく、

音や匂いや味なども「創造力」を使って

そこに「創り出す」ことができます。

 

このように実際に目の前に

空間や人物を「創造」することで、

距離感や身体的なリアクションなどが

演技で活かせるようになるのです。

 

 

創造力はアウトプットの力

想像力はインプットの力。

 

台本の理解を深め、役の理解を深めるために

大いに役に立つのが想像力です。

 

逆に創造力はアウトプットの力です。

 

目の前に創り出すことで、

演技がよりリアルなものになり、

そこに真実が生み出されるのです。

 

例えは少し悪いですが、幻覚や幻聴などは

この創造力が悪い方向に働いた結果です。

 

実際にはそこにないモノが見える、

実際にはそこで聞こえない音が聞こえる、

 

だから、幻覚や幻聴を聞く本人は、

それに対して本当に反応します。

 

演技でも同じです。

 

違うのは、病気などによる

取り付かれたような創造ではなく、

それをしっかり意図的に

コントロールした創造であるということです。

 

役者自身の見る力、聞く力など

五感を最大限に生かして演技するには、

この創造力を働かせるのが一番です。

 

自分ひとりで演じてしまっているタイプの人は、

この創造力ではなく、

 

頭の中の想像だけで演じる

「想像力」を使った演技に

なっている可能性があります。

 

ちゃんと見て、ちゃんと聞く、

五感で感じるトレーニングと、

創造力を鍛えるトレーニングをすれば、

今とは違うワンランク上の演技になりますよ。