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知識と技術で教える演技講師タツミです。
僕は演技講師だけではなく、声優ナレーターとして声の仕事をしたり、舞台俳優としてステージに立ったり、エンタメの会社を経営したり、声優向けの書籍の出版もしています。
今回のテーマは「1万時間の法則について」です。
1万時間の法則って知っていますか?
さて、1万時間の法則という言葉を多いと思いますが、改めて説明すると、ある分野のエキスパートになるためには1万時間の練習や努力、勉強が必要だという理論です。
わかりやすくいうと、1万時間努力したら一流になれるよっていう理論です。イギリスのマルコム・グラッドウェルさんが広めた理論ですね。
これを単純に計算してみましょう。
- 1日3時間使うと1年で1,000時間、つまり、1万時間に達するまで10年かかる
- 1日8時間使うと、1年で3,000時間、つまり1万時間まで3年と4ヶ月かかる
それだけ真剣に取り組んで、ようやく1万時間になります。それだけ努力すること、スキルを磨くことというのは大切なことなのです。
もちろん、単に時間をかければいいというものでもないので、一概に時間単位で測れるものではないとは思いますが、一つの指標としてはわかりやすい。
例えば、1日8時間とすると、社会人が働く労働時間とほぼ同じです。つまり、新社会人が一人前の仕事をこなすまでに、3年半はかかるという見方もできます。
そう考えると、石の上にも3年ということわざの信憑性も出てきますね。
1万時間の法則で努力は才能に勝るのか?
さて、この1万時間の法則では「天才には勝てない」という論文も出ています。
バイオリン奏者を集めて、非常にうまい、うまい、まあまあ、という3つの指標で分けて、それぞれの音楽歴や実績を調査したというデータがあります。
まあまあ、と評価された人たちの平均練習時間は6000時間だったのに対し、良い、非常に良いとされたグループは平均11,000時間の練習をしていたということがわかった。
というもの。ここでは努力の時間と実力の相関関係についても触れていて、努力が実力に与える影響は25%ほどと述べられています。
ここでのポイントは努力の影響が25%というデータの見方にあります。
この25%が意味しているのは、「一流のレベルに達してしまった後」の話であり、それ以前のことについては言及されていないということです。
つまり、才能がある人がそれだけ努力をしたら、努力の差では埋まらないけれど、一流のレベルに達するまでに努力は不可欠ということです。
上手い人と、めちゃくちゃ上手い人の差は努力で埋まるものではなく、生まれ持った才能と言えるかもしれませんが、「上手い」とされる一流のレベルには「努力で達成できる」ということです。
プロになりたいという方は是非この1万時間の法則を意識して、練習に励んでいただければと思います。
今回は、1万時間の法則をテーマにお話しさせていただきました。
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以上、タツミでした。バイバイ、またね